FC2ブログ

小林正典『英国太平記』

英国太平記 (講談社文庫)英国太平記 (講談社文庫)
(2012/06/15)
小林 正典

商品詳細を見る


13世紀の終わり、ブリテン諸島ではスコットランド王アレクサンダー三世の死去をきっかけに、戦乱の時代へ。14世紀まで続く、イングランド、ウェールズ、スコットランドの統合の物語。

英国を知らない人はいないでしょうが、その統合の歴史はなかなか日本人には馴染みがなく、手にとってみました。
20年ほど前、メル・ギブソンが製作・監督・主演した「ブレイブハート」が、ちょうどこの頃の話です(メル・ギブソンが演じたウィリアム・ウォレスは本作にも登場します)。

500ページを超える長尺物ですが、小説風に書かれていますので、取っ付き易く読みやすい。作者は英国駐在経験のある日本人の元サラリーマン。文筆の専門家ではありません。これだけの物をものにされるのですから、セミプロクラスではありますが。
それだけに、ところどころ「それ日本人の表現(英国人は言わない)だろう?」というところもありますが、そんなことが気にならないほど面白い。

この話を読むと、なるほど、いまだにW杯は、イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドで別々に出たがるだろうな、と思ってしまう。
実際スコットランド人に「英国人」と言うと「自分はスコットランド人」と訂正されたりします。再来月の9月には、スコットランドは英国からの独立の是非を問う住民投票が行われますし。

タイトルは少々ダサ、かな。ハードカバーの時のタイトル『英国太平記 セントアンドリューズの歌』のままで良かったような気がしますが。「セントアンドリュース」だと今やゴルフをイメージしてしまうからでしょうか。

関連記事
スポンサーサイト

Comment

Comment Form
公開設定

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。