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佐藤賢一『女信長』


女信長 (新潮文庫)女信長 (新潮文庫)
(2012/09/28)
佐藤 賢一

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タイトル通りの話です。
織田信長の当時としては常識はずれだった施策は、実は女性だったからだ、というお話(小説)。

織田信長について古文書にも「女のような容貌」という記述も散見されていて、作家の創作欲を刺激するのか、男色だったり両性具有だったり、以前からいろいろな形で書かれました。

本作では、御長(信長の女性名)は「女」を使って武将たちを籠絡しながら、天下布武に邁進していく。でも「女」で男を籠絡して操るのは、果たして「女が天下を取った」範疇に入るのかな?
また、事ある毎に信長の戦略は「女性だから出来た」みたいな記述が出てくる。曰く、楽市楽座を推進したのは経済観念の発達した女性だったから、という具合。でも……生まれた時から全く男として育てられた女が、果たして「経済観念の発達した女性」と同じ感性を持つだろうか?とか、根本的なところに疑問を感じないでもない。男のダメなところを打ち破るために女性に任せるなら、女性のいいところも身についている(ある程度女性として育てられた)人じゃないとダメだろうと思うのだが。

そんな細かなことは不問とするとして、主に語られるのは御長・信長としての存在意義だったり、価値だったりします。そして最後、本能寺を迎えます。
その後は、ある佐藤作品と同じ展開となりますが、ここもまた御愛嬌ということで。

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