吉田修一『初恋温泉』


初恋温泉 (集英社文庫)初恋温泉 (集英社文庫)
(2009/05/20)
吉田 修一

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全国各所の温泉宿にやってくる男女五組(結果ひとりだけという場合もありますが)の五編の短編集。
行く場所は様々ですし、カップルも様々、それらの人間模様、という趣のお話です。
以上、おしまい。

という感じ。
作者は初めて小説を書いたわけではありません(それどころか芥川賞作家だ)から、別に下手なわけでも不快なわけでもありませんが、一方、二ヵ月後にこの本のことを覚えているかと問われると、自信がない。五編とも無難で、誰かをひどく怒らせたり落ち込ませたりしない代わりに、誰かをひどく喜ばせたり感動させたりもしないでしょう。例えるなら、全国温泉協会の宣伝誌(なんてものがあるかどうか知りません)みたいなものに毎号載った短編、という感じでしょうか。本当にそうじゃないか一瞬疑って、初出誌を確認したくらい(全編「小説すばる」でした)。

200ページ余りの本ですので、旅行の友にはいいでしょうか。特に温泉旅行には。目立ちませんが、どこを舞台にした話か、明記されています。
でも五編とシチュエーションが重なったら(例えば不倫旅行とか)、それはそれでウザいかも。

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