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岡田育『嫁へ行くつもりじゃなかった』

嫁へ行くつもりじゃなかった――私の新婚日記 | マイナビニュース

私はこのエッセイで初めて知ったのですが、著者の岡田育さんは、テレビでコメンテータなどもされていて、知っている方も多いようですね。
どうしてここへ辿り着いたのか思い出せないのですが、最初に読んだのが連載7回目で「この人、私と同じ種類の人だ」と思いました。
今でも、退勤で建物を出る時、出来るだけ同じ方面の人と一緒にならないように、不幸にも一緒になってしまったら、どうやって巻こうか考える。さすがに会社で「俺に話しかけるな」と言うほど変人ではないが、社会人としての愛想は勤務時間で尽きてしまって、退社したなら一刻も早く一人になりたい。
そんなものだから、とても誰かと一緒に住むなど出来そうもないなと思っていましたが、結婚して十五年以上経ちました。今でも、奥さんが一生懸命いろいろなことを話してくれるのを、聞いてないわけではないけど、我ながら無愛想だなと思いながら相槌を打っていて、気悪くしてないかなと時々心配になるけれど、今のところ大過なく暮らしています(と思う)。

他の回も読んでみると、うなずけることが多い。バックグランドというか、ベースにあるところが似ているためかもしれない。
私も何となく「このまま一生独身なんだろうな」と思っていたし、うちの奥様も(当人はともかく)周りは「仕事が好きで、結婚に興味がないんだ」と思われていたそうですし、うちの夫婦も交際期間実質10日ですし。

婚活とかの絡みで、世間では「結婚生活が長続きする人はこんな人」みたいな記事をたくさん見ますが、どうもしっくりとは来ず、「それもあるかもしれないけれど、そればかりじゃないよ」と思っていました。結婚は損か得かみたいな話も、「損得考えるのは邪道!」と言うほどピュアではないが、本当に大事なことはそこでは決まらない気がしていました。
そんな中、

(ちょっと長いけど連載3回目から引用)
「我々二人に残された時間はあとどのくらいあるだろう。私はそのうち、どれだけを手放しで彼に差し出せるだろう。もう働けないと言われたら、彼の分まで私が稼げるだろうか。子供が欲しいと言われたら、産み育てる努力ができるだろうか。目の前で彼が死にかけていたら自分の命と引き換えにしてでも助けようと思えるか。私と結婚することで、彼は自分で思っているほど幸福になれるのか。他の誰かと一緒になる以上の幸福を、私は彼に与えてやれるのか。私はこの申し出に見合う相手なのだろうか。」

という気持ちの方が、しっくりときます。

結婚したくて出来なくて焦っている人に参考になるとは思いませんが、
結婚を諦め気味の方には、ちょっと見方を変えるきっかけにはなるかもしれません。
あと、むしろ既婚の方が「あの頃」を思い出すために読んだ方がよいかもしれません。

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