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飛鳥井千砂『タイニー・タイニー・ハッピー』


タイニー・タイニー・ハッピー (角川文庫)タイニー・タイニー・ハッピー (角川文庫)
(2011/08/25)
飛鳥井 千砂

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東京郊外にあるショッピングセンタ「タイニー・タイニー・ハッピー」略して「タニハピ」に集まる人達の恋愛ストーリー。八篇から成る短編連作集です。

各話の主人公は、
ショッピングセンタの運営会社に務めているタニハピの名付け親の北川、
北川の妻でタニハピのメガネ屋に務める実咲(みぃちゃん)、
実咲の友人でタニハピのイタリアン・レストランのウエイトレス香織(ゆうちゃん)、
香織の恋人でタニハピの服屋の店長相原(カズ)、
実咲の同僚の森崎(ジュンジュン)
森崎の恋人で製紙会社に務める笑子、
北川の同僚で友人の川野、
北川や川野の同僚の小山
という具合(確認のため書き出してみました)。

みんなパートナとは小さな問題を抱えている。倦怠期なのか、トキメキが少なくなって、ちょっとしたことに引っかかったりイライラしたり。嫌いなわけじゃないから別れようとは思わないが(実際別れてしまう話もあるが)、新しく出会う人にちょっと心惹かれたり。
まぁ「よくある話」です。小説の中より実生活の方で「よくある話」。ああ、これって有るよね、と思ったり、(実生活の)訳の判らなかったことがお話を通して見えてきたり。
それをおおごとにすることなく、でもちゃんとリアルなストーリーにしているところは、さすが。

あと、皆ある程度ハッピーエンドで終わるところが良いかも。
八篇も話があってバッドエンドが多いと凹みは大きい。大事な気がする。

文庫版の解説の北上次郎氏によれば、
『学校のセンセイ』は「才能の片鱗が十分に開花しなかった」に対して、
『アシンメトリー』は「おやっと思わせる傑作」だそうだ。
なかなか人によって見方は違うものです。

私はやっぱり『はるがいったら』が、今のところ一番か。

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