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今、つらい君へ

実は、いじめについて書くのは、ちょっとつらい。
というのは、私はいじめられっ子だったので、これに触れることは自分の古傷に触れることなので。

今はもう私はいじめられることも無くなったけど、
今でも、誰かが真後ろに立つと、あるわけがないのに、背中を何かイタズラされないか、全神経が背中にいってしまいます。
いじめられたときに浴びせられた いくつかの単語には、いまだに過敏に反応します。さすがに表情や態度には出なくなりましたけど。
今でも当時の同窓会などには行きません。行く気もしない。
私の人間不信の何パーセントかは、あの時の「いじめた人達」と「それを黙って見ていた人達」から来ています。

だから、今いろいろなところで「いじめた側」がいくら叩かれていても同情する気持ちにはなれない。オトナの対応ではないのはわかっているが、そんな気には全くならない。
勿論、いま「叩いている人達」を支持する気にもなりません。だって彼ら彼女らがやっているのは、結局「いじめ」ですから。

私が子供の頃は いじめが社会問題化する前だったけど、いま出てくるような手口は一通り揃っていたような気がする。今回の一連のことでも、いじめの内容そのものは、目新しくもないし手口が凶悪化しているとも思わない(勿論、だから許される、とも思わないが)。
あえて言えば「今までと同じく悪質」。

まわりの大人たちのダメさ加減も、五十歩百歩。止めないどころか、もみ消す、責任回避する教師や学校や教育委員会や警察。間違った方向に自分の子供を守ろうとする加害者の親。
だから、大人たちが発言すればするほど、虚しく響く。
私がいじめられていた頃から大人が言っていることは、同じままです。

例えば、
FNNニュース: 野田首相生出演
「周りが気づくこと」「見て見ぬふりをしないこと」が大事だそうだ。
確かにその通り。
でも、今回は他の学生がいじめを訴えても学校は無視を決め込んだらしいじゃない。

「根性焼き」は合意による行為と認識…学校側 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
「根性焼き(タバコの火を腕に押し付ける)は自分でやったのだから、いじめではない」「根性焼きの痕が見苦しくて他の生徒が怯えるから自主退学しろ、自主退学しないなら強制退学させる。」と学校は言ったらしい。
……もう何も言うまでもない。

いじめ:埼玉の中2、被害届提出へ 東村山署は数回拒否- 毎日jp(毎日新聞)
少年法で12歳未満は罪に問えないから被害届を出しても無駄ですよ、と警察が言った、ということらしい。
そんなクソみたいな法律改定してしまえ。
やったことに対する反省と償いが、更生の第一歩目だろうが。その一歩目を踏み出すことを妨げる法律で、どうやったら「少年の健全育成」が出来るんだ。

それで問題になったものだから、一転警察は被害届を受理。
「いじめ側反省して」…中2男子の被害届受理 : ニュース : 教育 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
対して学校側は「いじめた生徒も反省しているんだから、警察沙汰になったことに困惑している」そうだ。
生徒の側は「おまえ(学校側)じゃ問題解決できなかったから警察に訴えた」ってことなんだよ。お前の能力不足・やる気の無さを棚に上げて、訴えた生徒を非難するとは……
一回目殴った、謝った、二回目殴った、謝った、三回目殴った、謝っ……これの繰り返しが、問題を解決したことだとでも思っているんだろうか?
本当の問題の解決は「殴らなくなった」だろうが。

大きく報道はされないけれど、今この瞬間にも、いじめられている子達はいるし、自殺していく子達もいる。
今回ある地域の事件が大事になっているけど、それは周りの対応のひどさが白日にさらされたから。
他の地域では、自殺者が出たら即座に「いじめがありました。対処します」と発表さえしてしまえば、すっかり終わったことになっている。
いじめがあることと、周りの大人がちゃんと対処することは、本来全く別のことのはずなのに、それを取り違えて「周りの対処が適切だったこと」を、あたかも「いじめが解決した」かのように誤解している。

だからこんな馬鹿な発言が出てくる。
“日教組のドン”輿石氏、トンデモ発言!いじめの責任追及を妨害か - 政治・社会 - ZAKZAK
(まぁ、この記事そのものもズレているんだけど)
「学校が悪い、先生が悪い、教育委員会が悪い、親が悪い、と言っている場合じゃない。みんなできちんとやっていかなければならない」だそうだ。
輿石氏は元教師。まさに私がいじめられた時代に何もしてくれなかった教師達と同世代の人だ(勿論、彼と私は何の接点もないので、私がいじめられたことに、彼は何の関わりあいもないけれど)。
「いじめがあること」と、「そのいじめに対して周りの大人達がちゃんと対処しなかったこと」は、全く別の話だ。「いじめを解決する」にかこつけて、「職務を果たさない大人・無責任な大人」を棚上げにすることを許してはいけない。いじめた子供に罰を与えるなら、職務を果たさなかった大人にも厳罰を与えるべきだ。

私は、つらさから自殺を考えることはなかったけど、ここで俺が死んだら、(いじめている)こいつらまとめて社会から抹殺されるかも、と考えないことはなかった。
ただ次の瞬間には、こんな馬鹿どものために死ぬのは莫迦らしい、とか思ってました。

だから、今、つらい君は、全力で逃げてください。
立ち向かう必要はありません。
立ち向かったって誰も褒めてくれないし、大人はサポートしてくれません。
長い人生で1年2年くらいの逃走は、大したことではありません。

例えばこんなこと、
朝日新聞デジタル:《いじめられている君へ》西原理恵子さん - 社会
私もよくずる休みしました。体調が悪いふりをすると、学校の先生だって多少はこっちを見る回数が増えるし、いじめる側だって反応が薄い相手では面白く無い。
私の時はもうワンランクアップして、いじめる側を罠にかけて、半年ほど手出ししたくない気分にさせて、乗り切ってしまいました。
いじめる側よりタチが悪かったんです、私 :-p

そして、机上の空論を弄ぶ大人たちへ、
竹原慎二のボコボコ相談室 サラリーマンの悩みへ Round.27 [月刊チャージャー]
全くその通り。
決していじめはなくならない。
出来もしない「いじめを無くすため」に(無駄な)長考をするくらいなら、今日から出来る対応をさっさとやろうよ。
物事、そんな「効率」や「簡単」や「お手軽」だけでは解決しないよ。


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