今野敏『疑心』

疑心: 隠蔽捜査3 (新潮文庫)疑心: 隠蔽捜査3 (新潮文庫)
(2012/01/28)
今野 敏

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米大統領の来日が決まり、第二方面警備本部長には大森署署長の竜崎が当たることに。異例の抜擢に戸惑う竜崎に、日本人によるテロ情報が入り、さらに臨時補佐を務める美しい女性キャリアへの恋心が重なって……というお話。

サブタイトルに『隠蔽捜査3』とある通り、『果断』に続くシリーズ三作目。もっとも「隠蔽捜査」というサブタイトルは、今や意味不明ではありますが。

竜崎は相変わらず堅物ですが、この唐変木が恋をします。その様子が可笑しいといえば、可笑しいところ。曲がりなりにも奥様とは恋愛結婚のようなので、初恋にオタオタする中学生じゃないだろうと思うのですが、作中で伊丹が言うように、恋愛にもいろいろレベルが有るのでしょう。

竜崎のコイバナ以外の部分は、ちょっと今回はイマイチでしょうか。謎解きで引っ張るわけでもなく、危機一髪の緊迫感で引っ張るわけでもなく、伏線も見え見えで、読者の側ではとっくに答えが見えている有り様。米国シークレットサービスも下手な脅しばかりで、とても一緒に仕事をしていく態度ではなく、やっていることも現実味が感じられませんでした。

そうしてみると、シリーズのファン(というか竜崎のファン)以外には、ちょっと物足りない話だったかもしれません。

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