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フレデリック・フォーサイス『第四の核』


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「英国に共産主義革命の可能性あり」という分析を受けて、ソ連共産党書記長は選挙迫る英国を一押しする作戦「オーロラ」を実施することに。着々と手を打っていくソ連に対し、数々の妨害に遭いながらも、阻止に動くMI5。その結果は……というお話。

「ソ連」という単語をキーボードで久々に打ちました。
多分二回目か三回目の再読です。オリジナルが出版されたのは1984年とのことなので、日本語訳が出たのは、おそらく84年か85年。初回はハードカバーで読みました。今回読んだ文庫版が出たのは86年とのこと。
物心ついた時には、もうソ連が無かった二十代以下の方には、この話のバックグランドにある「冷戦」といってもピンと来ないかもしれません。私と同世代の人にしたところで、日々核戦争の恐怖に慄いていたわけでもなく、ソ連や中国や北朝鮮や東ヨーロッパの国々と仲が悪いのは生まれた時からの日常で、大半の人にとっても同じくピンと来ないことでした。
私は中学くらいから趣味で海外からの短波放送を聞いていた(いわいるBCLってやつです)もので、革命歌や「毛沢東語録」「チェチュ思想」「日本帝国主義者」なんて単語を、同世代の人よりはよく耳にしていました。なるほど、同じものを見ても世界には違う見方をしている人達が沢山いるんだと、とても勉強になりました。もっとも、ソ連からの放送(モスクワ放送)は、それほど過激ではなく、ロックこそ流れませんでしたが、クラシック音楽などが多かったように記憶しています。
私にとっての冷戦終結は、ロックや台湾や大陸の流行歌が北京放送から流れたことでした。私の覚えていた共産圏の放送とはあまりに違って呆然とした覚えがあります。平壌放送は今でも冷戦時代のままですけど。でも、あれでもかなり柔くなった気がしますが。

そんな冷戦をバックグランドにすれば感想も変わってくるでしょうが、今読んでみると、そんなにソ連を悪の権化のように書かなくてもいいじゃない?冷戦崩壊後の資本主義国の第三世界での搾取なんかを見ていると、そんな正義の味方面しなくてもね、と思うところ多数。
あと、ちょっと主人公はツキ過ぎかな?何故か全部の出来事が彼に集まって大活躍。
エンターテイメントとしては楽しめましたけど。

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