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松任谷由実『日本の恋と、ユーミンと。』


松任谷由実40周年記念ベストアルバム 日本の恋と、ユーミンと。 (通常盤)松任谷由実40周年記念ベストアルバム
日本の恋と、ユーミンと。 (通常盤)

(2012/11/20)
松任谷由実

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何といってもタイトルが凄い。「日本の恋」と「ユーミン」ですからね。「日本の恋は、全部私が仕切ってきたのよぉ~」って由実女王様の声が聞こえそう。

まぁ確かに。

三十代前半より若い方には、松任谷由実って「たまにWOWOWでライブやってる、下手くそな おばさん」だと思います、はい。ユーミンのライブは昔から「演出は豪華なんだけどねぇ」のガッカリ感は、ファンも感じるところ。
でも80年代や90年代前半に「恋の季節」を通り過ぎた人達にとっては、「三畳一間で石鹸がカタカタ鳴る」(by 『神田川』)よりは、「髪を切ったとき"もう若くない"と言い訳した」(by 『いちご白書をもう一度』)方がリアルだったわけで、良い意味でも(「好き好き大好き」)、悪い意味でも(「なんだ気取った奴」)、日本の恋はユーミンでした。

このアルバム、ユーミン自身は選曲していません(少なくても公式には)。スタッフ、レコード会社の女性社員などが選曲、とのこと。ということは、作った人の思い入れではなく、楽曲の人気で選ばれているかな?と思います。どういう年齢層の人が選んだのか定かではありませんが、50近いおっさんとしては、それなりに心地良い。
でもね……おっさんは心地良くていいのですが、アーティストしてはどうなのよ、とは思う。だって昔の曲ばっかり。

(もはや職業病ですが)ちょっと眺めてみますと、
ユーミンは40年間に380曲以上発表していますが、勿論均等ではなくて、10年毎に区切ると、
10年目 130曲
20年目 110曲
30年目 90曲
40年目 60曲
という感じ(概数です。厳密ではありません)。
一方、このアルバムの収録曲は、
10年目 23曲
20年目 14曲
30年目 6曲
40年目 3曲(ボーナス1曲を含む)
発表曲が多いから、古い曲が多いのは当たり前と思われるかもしれませんが、発表曲中収録曲の割合を出せば、
10年目 17%
20年目 13%
30年目 7%
40年目 5%
という具合。

ユーミンは商業的には1990年代を通して成功していましたが、アルバム・リリース軌跡を見ると、本人も商業的な成功とは別に、楽曲が衰えていくのを感じていたのではないかと、妄想しています。ファンだった私にとっても、90年代に入った辺りから「なんか違うかな?」と思い始めて、90年代終わり頃には、日本を離れたこともあって買わなくなってしまいました。
最近また最近のアルバムをボチボチ買っているのですが、上手くて綺麗なのですが、アレンジも歌詞も、昔のギリギリまで追い詰めて絞り出したような「執念」は感じられませんでした。やっぱりこの歳になると、恋に執念は燃やせないか(^^;)。
桑田佳祐・サザンオールスターズ(ユーミンの3歳年下。デビューは6年後)や、竹内まりや(ユーミンの2歳年下、デビューは6年後)で同じ様なことを調べて見たらどうなるだろう。機会があればやってみたい。

曲順も、どういう順番なのかよくわかりません。ストーリーが有るようにもみえないし、古い順・新しい順というわけでもないみたいだし。
一番最後の曲は『A Whiter Shade Of Pale』。オリジナルはProcol Harumが1967年にリリースした『青い影』、Procol Harumと共演となっています。ユーミンが曲を作るきっかけとなった曲だそうで、嬉々として共演する様子がドキュメンタリィになってテレビ放映されました。何かのタイアップでもなく(まぁ今更Procol Harumとタイアップもないでしょう)、本当に好きな様子。
ただ、最初の歌詞「We skipped the light fandango」とユーミンが歌った途端に、ああ、これはユーミンの思い出作りだわ、と思ってしまいました(^^;)残念ですが、あの声でカタカナ英語を張り上げられると、ダメです。

さらに、この前の曲が『ひこうき雲』だったのですが、
「この曲順は、おまえ、開き直ったのか?」
とか思ってしまいました(^^;)
そして
「ユーミンは本当にA Whiter Shade Of Paleが好きなんだなぁ」
と、微笑ましく思った次第。

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