アフリカは飢えている

Twitterはやっていません。なので伝聞ですが(まぁ、正確には、TwitterのLogを見たのですが)、

「Facebookへ自分の食べた物を載せている人達へ言いたい。アフリカには飢えている人もいる、そんな人達が見るかもしれない(実際、友人の中には見ている人もいる)ところに、食べ物の写真を載せることは、人類の幸せになるんだろうか?」
(11月26日 11:00追記:という要旨の発言。上記の文のまま呟いたわけではありません)

と呟いた方がいる。
引用するのだから本当は「誰が」という情報も載せるべきでしょうが、その人 個人を責めるのが目的ではないので、ここでは書きません。

世界で飢えているのはアフリカだけではありません。
こちら、
エネルギーと人口・食糧の問題
によれば、7人に1人が飢えに苦しんでいます。アフリカのサハラ以南(俗にいうところのブラックアフリカ)で飢えている人は2億4千万人。一方アジア太平洋では5億8千万人。地域の総人口や広さが違うので単純比較は出来ませんが、絶対数はアジアの方が倍以上多い。アフリカも飢えているけど、我らの隣人も飢えています。忘れないでください。
ちなみに、厚生労働省の発表によると、日本では2011年に2053人が餓死しています。過去15年間(1997-2011年)だと年平均1053人、8.3時間に1人が餓死しています。

世界の穀物生産量は今の人口の二倍までカバー出来るのに、いつまでも飢餓がなくならない一因には、穀物の少なくない量が家畜によって消費されている、というのもあります。つまり、あなたや私が肉を喰うのをやめると世界から飢饉がなくなるかもしれない。そういう意味では、焼肉写真禁止はその第一歩目になるかも(ならん、ならん)

では、飢えている人達はFacebookを見て不快に思っているでしょうか?元の呟き人は「いる」と書いていますから、まぁ、いるのでしょう。2億4千万人が不快に思っているでしょうか?加えて5億8千万人も?いや〜私の想像では、そのうち千人も怒っていれば驚きです。フツー、Facebookを見ることが出来る人は御飯食べてるでしょう。餓死に直面している人はインターネットにつなぐ余裕はない。
だから怒っている人達は、そんな飢餓と隣り合わせにいながら自分は飢えておらずFacebookを見ている人達。でも、そんな人達は、地球半周向こう側でノー天気に焼肉喰ったと載せる日本人に怒る前に、自分の周りの人達が焼肉を喰えない状況に怒り、改善すべきでしょう。それは日本人のせいではありません。呟き人は「食事写真を載せることが人類の幸せになるのか?」と問いかけていますが、「焼肉喰っている日本人に対して怒ることがあなた達(飢えているアフリカ・アジアの人々)の幸せになるのか?」と言いたい。

それでも「不快に思っている人がいるんだから」と自粛する心優しい方もいるかもしれませんが、事はそんなに単純ではありません。
まず、食事写真は全面禁止。飢餓だけが問題ではありません。牛喰っているのを不快と思う人がインドあたりに多数。豚喰っているのを不快だと思う人が世界中に多数。鯨とか犬とか猿とかは既に駆逐されましたし。個人的には昆虫食の写真もきつい。ダイエット中だから食べ物写真を載せて誘惑するなと怒る人だっているかも。笑い事ではなく、タバコのCMがTVから消えて久しいし、一時アルコール類のCMを禁止にする運動もありました。国によってはTV CMから追い出されたところもあるはず。
食べ物ばかりではありません。イスラムの習慣と相容れないので女性の顔や肌の出ている写真は全部禁止。昔噛まれてトラウマになった人が見るかもしれないから、犬・猫の話題・写真も禁止ね。お金がない・体型が合わない・似合わないためムカつくのでファッションの話題・写真は禁止。水着なんてもっての外。ヘタしたらお互い殺しあってたりするんだから、宗教がらみの話題や、神社・仏閣・教会・モスクの写真禁止ね。
えっと……するとFacebookやTwitterやblogには何が書けますかね?

元の呟き人は「インターネットを通して、グローバル化しています」と書いてましたが、残念ながら、書いた当人はあまりグローバル化していなかったようです。もう少し世界は広いことを想像しないと。
それより驚き恐ろしかったのは、冗談なのか本気なのかわからないけれど、こんな突っ込みどころ満載の呟きにも賛同する人が少なからずいたこと。不謹慎嫌悪症?自粛中毒?こんな理不尽な言い分が跋扈していく世の中なんて(しかもそれがある程度支持を集めるなんて)恐ろしくてしかたない。

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