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小林泰三『玩具修理者』

玩具修理者 (角川ホラー文庫)玩具修理者 (角川ホラー文庫)
(1999/04)
小林 泰三

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壊れたものは何でも直してしまう「玩具修理者」。凧でも、ラジコンカーでも、死んだ猫でも。
誤って弟を死なせてしまった少女は、玩具修理者を訪ねて……というお話。
第2回日本ホラー小説大賞短編賞受賞作。ちなみにこの時の大賞は『パラサイト・イヴ』でした。

ホラーというよりは、ショートショート風でしょうか。解説には大賞選考委員の「レイ・ブラッドベリを思わせる」という言葉が引用されていますが、レイ・ブラッドベリは萩尾望都の漫画でしか読んだことがない(な、なんと!)ので何とも言えませんが、何となく想像できるところ。途中スプラッタ風味のところもありますので、ホラーといえばホラーか。映像化もされたみたいですが、小説だとホラーじゃないけど映像にすると確かにホラーか。何か変な感じ。
一緒に受賞の『パラサイト・イヴ』と対で考えると、ホラー大賞といいつつ選考委員の好みはSF風だった気もします。
話としてはまとまっていて、新人の応募作としてはよく出来ていて面白く読めましたが、それだけに、あっと驚くどんでん返しはありません。

私が読んだ文庫版では、この『玩具修理者』という短編と、『酔歩する男』という長編が一緒になっていました。
『酔歩する男』の方は、完全にSFでした。

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