FC2ブログ

平山瑞穂『ラス・マンチャス通信』


ラス・マンチャス通信 (角川文庫)ラス・マンチャス通信 (角川文庫)
(2008/08/25)
平山 瑞穂

商品詳細を見る

家にいた「アレ」を殺してからの僕の流転と、「ラス・マンチャス」の一家の物語。
第16回日本ファンタジーノベル大賞 大賞受賞作。

清々しい気持ちにも、幸せな気持ちにもならない(なれない)お話です。よく考えると、最後のページでも解決になっていません。一行空いて次のエピソードが始まってもおかしくない感じ。最後に大きな山を乗り越えたことは確かですけど。小谷真理氏の選評から拾い上げれば「怪奇幻想小説調」「おぞましくてステキ」というのが、確かにピッタリ。
「僕」のエピソードはダークなんだけど妙にあっけらかんとしているのですが、「アレ」や「姉」のエピソードは救いがなくて。
文は上手いのでスラスラ読めます。確かに「ステキ」なので読むのが楽しかったりする。でもこの話を「好き」「楽しんだ」と他人に言うには、私には勇気が必要です。
スポンサーサイト