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打海文三『ぼくが愛したゴウスト』


ぼくが愛したゴウスト (中公文庫)ぼくが愛したゴウスト (中公文庫)
(2008/10)
打海 文三

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11歳の小学生、田之上翔太は人気ロックバンドのコンサートへ生まれて初めて(結果的に)一人で行くことに。そこから帰ったあと、何となく世界に違和感を感じて……というお話。

分野としてはSFでしょうが、書かれている内容は、家族のあり方だったり、意識と世界の認知の問題だったり、哲学的だったりして面白い。
ただ、心がない世界で心という概念が出来るんだろうか?とか、ぎこちなく笑うのが普通の世界で「なめらかな笑い」という概念が出来るんだろうか?とか、科学的な厳密さを求めると物語の根幹に関わる疑問点がいくつか。それに、最後に翔太を助ける〇〇さんは、なんでそんな行動に出たのかも、わかったようなわからないような。

でも、あらすじだけを追うとそんなに面白い話でもないのですが、何故か魅力的な話になります。
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