スティーグ・ラーソン『ミレニアム2 火と戯れる女』



前作でリスベットに痛い目にあわされた後見人ビュルマンは、リスベットに復讐すべく策を練る。
一方ミカエルは、ジャーナリストのダグがすすめる人身売買と強制売春の調査を雑誌『ミレニアム』で特集すべく奔走する。
いつしかそれが絡みあって、リスベットに殺人の容疑が……というお話。
『ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女』の続編。

長い。長過ぎる。途中あまりにも話が動かないので読むのを止めようかと思ったくらい。いまだに、最初のリゾートライフは要らなかったのでは?と思ってしまう。これ、あとにつながってましたっけ?
続編なので前作は読んでおいたほうがよいかもしれませんが、読んでなくても楽しめないわけではありません。ただ、読んでないと消化不良っぽくなってしまう(例えば、ビュルマンはなぜここまで執拗に復讐したいのか、リスベットはなぜここまで執拗に叩きのめしたのか、たぶんわからない)し、読んでいると「こんな関係の伏線ってあったっけ?」と気になってしまう。話が進むにつれて、リスベットの過去が明らかになっていくのですが、前作を読んでから随分たってしまったこともあって、伏線があったかどうかもピンと来ない。

殺される人は意外ですが、ストーリィそのものはそんなに意外でなく、まぁ収まるところに収まりましたねぇ、というのが正直な感想。この話だけでは取り立てて高評価というわけにはいかないかも。
前半は「この調子なら三作目は読まないな」と思ったものが、後半で「次も読んでもいいかな」に変わりました。
そうすると、前作を読んでキャラ萌えした人が読む話かもしれません。

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板倉京『夫に読ませたくない相続の教科書』



遺産相続に関わる準備とか手続きとかを解説した本。

河治和香『未亡人読本』が相続に限らず、夫が亡くなるってこんなに大変なのよ、というものだったのに対して、
本作は相続についてより具体的に準備や手続きについて説明してくれています。
タイトルは『夫に読ませなくない』とありますが、別に夫に内緒にしたいというわけでもなく(ま、ちょっとはあるかな)、夫も読んだ方がよい、読むべき内容です。著者も前書きに「見るなと言われると男性は俄然見てくれるはず」と書いていますし。
一部ちょっと判り難いところもありましたが、問題認識確認にはとてもよい本だと思います。

土屋大洋『サイバー・テロ 日米 vs. 中国』



内外で起こったサイバー攻撃、サイバーテロ、ハッキング事件などを紹介しつつ、各国のサイバーセキュリティ状況などを説明、解説した本。

入門篇としては取っ付き易いかもしれません。
ただ、少々煽り気味のタイトルは下品ですし、よく読めばわかりますが、決して中国だけが悪者ではないし、日米ががっちり組んでいるわけでもなく、ある意味看板(タイトル)に偽りあり。
また、この手のことに関心のある方にとっては、起こった事件や米国のセキュリティ状況の説明などは知っていることも多くて物足りないかも。
私にとっては、日本の対応の部分が結構目新しかった。案外マスコミは日本の現状は伝えてくれてないようです。

太田朋子『分子進化のほぼ中立説』



タイトル通り「分子進化のほぼ中立説」(または「弱有害突然変異体仮説」)について解説した本。

……のはずなのですが、申し訳ありませんが、私には全く歯が立ちませんでした。
ブルーバックス(専門外の人にある程度わかるように説明した新書)なのである程度読めるかなと期待したのですが、まるで駄目でした。

というわけで、もう少しやさしそうな本から出直してきます。

翔田寛『誘拐児』



昭和21年、5歳の男の子が誘拐される。金は奪われ、男の子は戻らなかった。
それから15年後。
ある女が殺される。ある男は母が残した言葉を気に病んでいた。
やがて、誘拐と、殺人と、男の悩みは結びついて……というお話。
第54回江戸川乱歩賞受賞。

このところ読んだ乱歩賞に比べれば、良い方でしょうか。舞台が昭和30年代だったためか、昔の乱歩賞作のような印象でした。
暗くて地味な話なので、好みは別れると思います。あと解決も。
私自身が楽しんだかどうかも微妙なところ。
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